資料は暗黙の前提を明確にする
それは大前提でしょう!
前提が覆ってそもそも議論が発散!
毎回あの人の言うことが変わる!
暗黙の前提が人によって違ってた。
指示された資料を何回作っても完成しない。
どこにでもありそうですね(笑)
資料では指示された部分を作るとき、合わせて背景、目的、理由などを明確に記載しておくといい。暗黙の前提を明記して、確認してもらうときに、資料そのものだけでなくその資料を作る背景、目的、理由の確認もしてしまう。そうすると資料のブレが最小限に抑えられる。
思い付きで作成指示した方も思考の整理をしていないまま答えを持っていないことが多いので、整理した内容を一緒に確認してもらう体で思考の整理を暗に強制する。
指示した側に気づきが生まれれば、資料指示や指摘の精度が上がる。
資料は読み手を意識する
自己満足な資料をよく見かける。
これを誰が使うのか、読むのか、自己中かよ!と感じるものだ。
自分だけが使う資料ならそれでいいけれど、自分だけが使う資料なら何度も使うもの以外は作らない方がいい。
だいたい資料には読み手が存在するのだから、読み手を意識した資料になっていないと意味がないしむしろ混乱をきたしかねない。
資料がわかりなくいと読み手から質問や指摘がきてしまい、効率的なはずだったのに、逆に対応する時間を取られてしまう。
資料を作るならわかりやすくないとダメ。
資料を読む目線を意識する
日本人が資料を作るときは、上から下、左から右、左上から右下に作ることがほとんどだと思う。
小説とか縦書きで右から左に流れるものは別だけど。
元々、日本人は右から左だったけど
歴史的な背景があって、左から右のものがほとんどになっているのかな?よく知らないけど。
今は上から下、左から右、左上から右下
に目線が動く資料が多いのだから、資料を作るときもその目線の流れに逆らわないように作るのが読み手に負担が少ない。
流れの図を作るときに
矢印を書くなら、下向きと右向きのもの以外は書かないように意識すれば、自然と読み手の負担が減る。
矢印に上向きや左向きのものがあったらわかりにくくなっていると考えてよいと思う。
資料の領域に制限があるので、どうしても上向きや左向きに表現せざるを得ないときもあるけど、原則は可能な限り守るよう意識する。
作った資料はなぜわかりにくいのか
本を出したい。とりあえずメモ。
実例を交えながら、資料作成のコツを掴みやすいようわかりやすく説明する本を出したい。
なぜわかりにくいのか、わかりにくい事例を示せるといいな。
・資料は読み手に負担を負わせるものであってはならない
・資料は読み手が誰であるかを考慮して粒度を調整しなければならない
・資料で何を伝えたいのか目的を明確にしなければならない
・資料にいろんなことを盛り込んではならない
・資料は暗黙の前提を明記すると格段にわかりやすくなる
・資料は全体像と詳細を分けるとわかりやすい
・資料は図や表を盛り込むとわかりやすい
・資料は何度使われるものを作るよう意識する
・資料は場当たり的なものであってはならない
・複雑な資料を作る場合には可能な限り分割して場合分けが発生しないようにする
・資料作成にも全体視点で考えられるスキルが必要
・Excelの使い方を極めると作業時間が何倍も早くなる
・資料を作る前に列挙し、分割/集約を検討して作成する単位を決定する
・資料は読み手に誤解を与えるものであってはならない
・ページをまたぐ場合にはページ間の論理的なつながりを意識しなければならない
・資料は読み手にメリットがあるものでなければならない
・背景、目的を明確にする
・理由を明確にする
既にわかりやすい資料作成の本は結構出てるので、資料作成関連の本でまだ書かれていないところを書きたい
誰でも資料作成の本を書くことはできるけれど、売れるかどうか、説得力があるかどうかはある程度の肩書きが必要。
外資系コンサル、とか書いてあると読んでみようかなと思ったりするし。
新たな肩書きの切り口で
国内系コンサル、と書いてあれば
日本人に特化したわかりやすい本になっている
みたいなブランディングができたらベスト。
グローバル社会になってきたからこそ、僕は逆に日本にいる普通の日本人の社会人に貢献したい。
【連載:天真爛漫】最終回:第10話「告白」
元彼と20分ほどでバイバイしたエリカと会った。
一昨日、夕飯に行き
昨日、朝バイバイし
今日、また会った。
再会したときのエリカの表情は悲しげだった。一昨日や居酒屋バイトのときにはしていなかったピアスが今日の期待度の高さを表現しているように感じた。
元彼とやり直せない結果になったのだから悲しいのは当然として、そんな喜怒哀楽を素直に表現できるエリカが本当に好きだった。
最初は元彼とどんな話をしたのか聞いていたけれど、飲みながら話をしているうちに元彼の存在感は消えていた。
その日は無難に早めに切り上げ、ちゃんと電車で帰った。
その後も度々会っては飲みに行き、僕らはたくさん話をした。
その中で僕がエリカに好意を持っていることは何度か伝えていたが付き合うまでには至らなかった。
1か月で10回以上会っていたので、だいぶお互いのことは知っている状況にまでなってきていたが付き合うことは断われ続けていた。
その後2,3回は好意を持っていることは言わなくなっていたが、初めて会ってから2か月くらいしたとき、また好意を伝えてしまった。
さすがにしつこい自分!
と反省していたら、突然エリカが言った。
「いいよ。」
え、どういうこと?と返したら
「付き合うんでしょ?いいよ。」
急に付き合ってもいいとなってびっくりしたけれど、それ以上に嬉しかった。
つい、大きな声で
「やったー!」
と叫んでしまった。
「うるさいから」
エリカはそう言い、恥ずかしそうに、はにかんだ笑顔を僕に見せてくれた。
(終わり)
【連載:天真爛漫】第9話「元彼」
お互いタクシーでバイバイした翌日、エリカが元彼と会う日になった。
その日は土曜日で、僕は昼頃から渋谷の行きつけの碁会所で囲碁を打っていた。のんびり3局打っていたら夕方になり外はもう暗くなっていた。
エリカに応援しているメッセージを送ったら、ちょうどこれから会うという返事が返ってきたので、結果わかったら教えてね!とさらにメッセージを送った。
夕飯をどうしようか悩んでいたら、カラオケにも行きたくなったので、カラオケで軽く食べながらひとりでストレス発散することにした。
カラオケ屋に入って15分くらい、1曲歌ってビールを1杯飲み、唐揚げをつまんでいたらLINEが届いた。エリカからだった。
元彼に会うと連絡が来てからまだ20分しか経っていなかったので、何事かと思い、カラオケを歌うのを忘れてメッセージ内容を見た。
「終わりました!」
早すぎる。何があったのだろう?
直ぐに返信する。
「え?早くない!?」
「早かったです(笑)」
「この後用事でもあったの?」
「いえ、何にもないんですが(笑)」
「すぐ結論出たって感じ?」
「はい、出ました。ダメでした(笑)」
「そっか、それは残念だなあ、うまく行く気がしてたのに。」
「元々うまくいく感じはなかったんですよ」
「そうなんだね、夕飯は食べた?」
「まだですがどうかしたんですか?」
「いや、今渋谷のカラオケに居てね、夕飯何を食べようかなと考えていたところなの。よかったら一緒に夕飯どう?」
「はい、どこに行けばいいですか?」
エリカと会うつもりで渋谷にいたわけではなかったけど、結果的に会えることになって嬉しかった。とかいいながら、もしかしたら会えるかもしれないとどこかで期待も少しあったのかもしれない。
(続く)
【連載:天真爛漫】第8話「寝不足?」
エリカはどんな顔をしたらいいのか迷ってる表情のまま、僕のいる喫煙所まで小走りでやってきた。なんでも魅力的に見えてしまうのは酔っているからなのか、好意を抱いているからなのか、なんなのだろう。
エリカは世間的には細くて美人というようなタイプではなく、バリバリ運動部で活動してきました!というような女子ソフトボール部にいそうな健康優良児だ。
そんな元気モリモリな彼女も、その日は寝不足だったらしく、電車に乗る前から眠気に勝てないくらいな状況だったらしい。
合流したときから既に眠そうな状況の中、僕らはとりあえず3軒目に入った。
終電から1時間と少し経過したくらいしたとき、会話が途切れた瞬間、エリカは度々寝そうになっていた。
「明日は朝から学校?」
「はい、朝10:00からです。」
「帰りましょうか、タクシー代渡すから帰った方がいいよ」
「いえいえ、そんな、大丈夫です。私が間違えたのに申し訳ないですし。」
「ものすごく眠いみたいだし、お礼し足りないなあと感じていたから全然気にしなくて大丈夫だよ。」
「いえ、本当に大丈夫ですから...」
頑なに譲らない。意志の強い人なんだな、という印象が追加された。
この提案をしたのは、実は僕が帰りたかったからなのだ。次の日も仕事だったから僕も寝ないと持たない。でも、頑なにお金を受け取ることを拒む彼女に対して、それを言うと追い詰めて困らせてしまいそうだったから言えなかった。
僕とエリカの家は電車で1時間半くらい離れていて方向も逆だったので、タクシーに一緒に乗る提案もしにくい。
そんなこんなしているうちに本格的に寝ないと次の日の仕事がヤバい時間になってきていた。
何もするつもりもなかったが、選択肢が思いつかなかったので、僕は提案した。
「あの、僕も明日会社があるので寝ないといけないし、ホテルに泊まろうと思っていたので、もし嫌じゃなかったら一緒にホテルに行かない?変な意味じゃなくてツインの部屋ならあまり値段が変わらないので負担もないし。寝たいし。」
エリカは少し考えて答えた。
「わかりました。そういうことなら」
そう言って、エリカと僕は部屋の取れたビジネスホテルへと向かった。
翌朝、気づいたら朝の8時を過ぎていた。
僕もエリカも爆睡してしまった。
お互いに遅刻寸前になり、電車では間に合わない時間になっていた。
結局、エリカは本当に申し訳なさそうに、きっと本意ではなかったのだろうけれど、僕からタクシー代を受け取り、大学へ向かった。僕もタクシーに乗り、会社へ向かった。
結局受け取るなら昨日帰ったらよかったのに(笑)そんなことを思いながら、寝不足だったのに何故か気分は清々しかった。
(続く)