Junの徒然

思いのままに綴るブログ

【連載】第11話「空虚な日常と彼女」

ロングスカートの女性との非日常的だった半日の後、すぐさま日常に戻った。

2017年11月は6人の女性とお見合いと2週間の国内出張をしたため、それなりに忙しい日々を過ごしていた。
お見合いをさせていただいた女性たちはいずれもお綺麗でスタイルの良い方ばかりだった。しかし、僕の心は動かなかった。お見合いや出張のスケジュールをこなすだけで精一杯になり、そんな生活に疲れてきていた。

僕の心は満たされないまま、ただ予定が積み上がりこなすだけの空虚な日常の中にいた。

そんな中、僕はロングスカートの女性との非日常的な出来事を思い出しては不思議な感覚に浸っていた。
スマホを無くしたこととロングスカートの女性がウチに来たことは個別の出来事なのに、どうしても繋がっているようにしか思えない、何かに引き寄せられているのではないかという縁のようなものを感じてならなかった。

非日常的な一件から2週間くらい経過したときだったか、僕はロングスカートの女性にLINEを送った。もちろん返事は期待できないし、返事が来るとも思っていないけれど、どうしてももう一度だけでいいから彼女に会ってお礼がしたかった。

「今度、出張に行くんだけどお土産何がいいですか?」
(続く)