Junの徒然

思いのままに綴るブログ

【連載:天真爛漫】第3話「突然の着信」

今では有名でプレミアム価格で販売されている日本酒の獺祭、元々は安倍首相やロンドンブーツ1号2号の淳が好きだということがテレビから広まり、一気に有名になった。
僕が獺祭に出会ったのはその1年くらい前のことだった。


話は戻って


飲み比べセットの後は獺祭だけをずっと飲み、相談者の質問に答えていた。獺祭を持ってきてくれていたのは毎回その店員さんだったので、持ってきてくれるたびに少し会話をするというのを繰り返していた。


僕はこんなに飲んだことがないというくらいの量の日本酒を飲み、かなり酔っ払っていた。


気づいたら閉店の時間になっており、他のお客さんがほとんど帰っていた。


財布を出し支払いを済ませ、店を片付け始めた店員さんと少し会話をして、僕と相談者は店を出た。


また会いたい。近いうちにまた行こうっと。


僕はそんなことを思いながら飯田橋駅に向かって歩いていった。相談者とは乗る電車が違っていたため、途中で別れた。


その直後、一本の着信があった。
知らない番号からだったが東京03から始まる番号だった。


突然の着信だったし、終電近くの時間だったこともあり、何事かと思って電話に出た。


「もしもし、先ほど獺祭をオススメしたエリカです。あの、お店にお財布忘れませんでしたか?」
(続く)