ITコンサルとSierとソフトハウスの違い
コンサルティングファームのITも対応するコンサルタント
この4つの職種はほとんど同じことを行うように見える。でもその中身はまったく違う。
企業がシステムを導入したいという場合に
ソフトハウスのエンジニアは要求通りに忠実にシステムを作ることを目的に働く。業務との整合性を意識しないため、単価は安いが業務担当者が不満を持つシステムが出来上がってしまうことがある。ただシステムが導入されがち。システムを導入することを前提に飯を食う職種。
SierのITコンサルタントはそのシステムを使った業務までを意識してシステムを導入するので業務担当者が満足するシステムが出来上がることが多い。ただ、経営者が満足の行くシステムにならないこともある。部分最適になる傾向がある。こちらもシステムを導入することを前提に飯を食う職種。
コンサルティングファームのITコンサルタントもSierのそれに近くなるが多少経営視点からのアプローチもするため、全体最適を実現でき経営者の満足の行くものが出来上がることもある。こちらもシステムを導入することを前提に飯を食う職種。
最後に、コンサルティングファームのITも対応するコンサルタントの場合、まず根本的な違いがある。システムを導入することが企業本来の目的を達成できるか考え、システムを導入する手段以外に効果的な手段があれば、システムを導入しない提案もする。結果的にシステムを導入する手段が選択されたら導入に携わる。
常に背景と目的を意識し、企業にとって最適な手段を提案するため、飯を食う仕事はシステムを導入することに限らない。システム導入しなくてもよいと考えている。
システム導入が決定しないと飯が食えないソフトハウス、Sier、コンサルティングファームのITコンサルタントという職種、僕は好まない。
企業にとって最適なソリューションを提案できて、皆がwin-winになる仕事ができる、コンサルティングファームのITも対応するコンサルタントという職種が、僕は好きだ。
だから今僕はそれをしている。