【連載】第18話「交際相手の実家訪問」
元ロングスカートの女性と会うのが3回目となる日の10日くらい前の2018年1月下旬、交際相手の親から
「交際するならまず会いたいから実家に来い」
という半強制的な流れを受けて交際相手の実家を訪問した。
訪問すると何やら雲行きが怪しかった。
歓迎はされていたのだが圧倒的なアウェイ感の中で物凄い違和感に支配された。
違和感を持ったポイントは3つ。
1.交際相手のだいの大人が交際する前に親に挨拶すべきという考えを持っている方であること
2.とにかくマシンガントークでこちらがほとんど話せない、コミュニケーションが成立しないこと
(うなづくか相槌しか許されない感覚)
3.結婚することが決まったと思われる態度や発言をされたこと
付き合うことと結婚で一番違うのは付き合う本人同士だけで成立する関係かどうかということだと思うので、この違和感は強烈だった。
これから交際が始まって、お互いのことを少しずつ理解していく中で、共に一生一緒にいる事のできる相手かを見定めていく。もちろん結婚を見据えたお付き合いをするつもりだったのだが、周りからキメにかかられてしまいそうなことに違和感が拭えなかったし、気持ち悪ささえ感じた。明らかに価値観が異なる世界がそこにあった。
交際するだけなら我慢できても、家族と深い付き合いはできないなと感じた。
とはいえ、交際相手本人の考えを聞いていない段階なので、すぐに結論を出すわけではなく、まずは僕の考え方を伝えて、交際相手本人がどう思っているのかを知ることが先決だと認識した。
1月下旬の数日後、交際相手本人と会い、僕の考えを伝えた。すぐ結婚ではなくまずはお互いを理解し合うところから始めたいということ。また、交際相手本人がすぐ結婚を決めてほしいとは考えていないことの確認を取った。
それならば、今の関係を続けていきたいと思えたので、1月下旬の時点では、この件はいったん収まった。
まさか、1か月後、真逆の要求がくることになるとは思いもしなかったが。
(続く)