Junの徒然

思いのままに綴るブログ

【連載】第5話「事件発生」

朝4時半頃、ウチに帰宅した僕とロングスカートの女性は爆睡した。

僕が目覚めたのは昼の12時頃のことだった。

ロングスカートの女性はどうなったか気になって覗いたら、その時はまだ寝ていた。
かなり疲れているのだろう、心行くまで寝てくださいませ、と思いつつ静かに部屋の戸を閉めた。


昨日は飲み過ぎたな、と寝起きながらに考えつつ、何時か確認するためにスマホを探した。


スマホが見当たらない

探す

あれ?

ない

ない!?

ロングスカートの女性は!?

寝てる

スマホは!?

ない

ない!

ない!!

ヤバい!

マジ!?

そんなはずはない

冷静になれ自分、絶対にあるはずだ!
昨日の出来事を思い出せ!

頭が痛い、思い出せない!

ロングスカートの女性とのやりとりのときに携帯は使ってないはず。


その前は??


タクシーで帰ってきてコンビニの前で降りた。


その前は??


飲み屋にいた。


どこに居た!?


最後に居たのは確実に駅前のあそこだ
それは間違いない


営業時間になったら電話してみればいいか。


いや、スマホがないのだ。
電話できない!!


いつまでは確実に持っていた!?
落ち着け、落ち着いて考えるんだ!


絶対に最後にいた店にいるときは持っていたはず。ひとりで飲むときは必ずスマホをいじる。間が持たないからだ。最後にいた店には長くいた。

ということは最後にいた店かタクシーの中に忘れてきたとしか考えられない。

家には!?
まずは家の中を探してみることにする!

玄関、トイレ、洗面所、風呂場、リビング、キッチン、棚の上、本棚の上、ありとあらゆる場所を探したが見つからない

家の中で探していないのは
ロングスカートの女性が寝ている寝室だけだ。

まだ寝ているので、そっと部屋に入りスマホを探した。寝室にもなければ外に忘れたことになってしまう。

必死になって探した。
探して探して、ロングスカートの女性がかぶっている布団をそっとめくったりして探した。

見つからない!!

寝室でそんな行動をとっていたのだから、ガサゴソうるさかっただろうし客観的にはとても怪しく見えたに違いない。

そんな中、ロングスカートの女性の目が覚めた。
(続く)